山形大学蔵王樹氷火山総合研究所

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蔵王樹氷火山総合研究所とは?

概要:

蔵王山やその周辺地域の自然環境は近年2つの点で大きく変わりつつあります。一つ目は、大気環境の変化で、大陸からの汚染物質が多く飛来するようになってきたことや樹氷の木(アオモリトドマツ)がガの食害で枯死の恐れがでてきていることです。これらは地球温暖化との関連が懸念されています。二つ目は、2011年3月の東北地方太平洋沖地震の結果として地質環境が大きく変化したことです。その結果、温泉の活動が変化したり、2013年1月以降、蔵王山の火山性微動が活発化しています。本研究所では、蔵王山や周辺地域をフィールドにして近年の地球温暖化や越境汚染の影響について、樹氷・エアロゾル・降雨の研究によって把握すること、および東北地方太平洋沖地震を契機とした島弧内部の変化について、火山・深成岩・熱水・地震・地質等の研究によって火山の噴火の歴史、マグマの変遷、地下構造を解明することにより、大気汚染対策や噴火災害などについて総合的に検討を行っていきます。

研究計画・方法

  1. 樹氷、エアロゾルや降雨を地球化学的に解析し、環蔵王地域の大気環境の変遷を解明する。
  2. 火山体を層序・年代学的に研究することにより、過去の噴火の規模や特性を解明する。
  3. 蔵王火山噴出物の岩石学的情報に、地盤となる深成岩類などの地質体や温泉、熱水変質帯などの情報も組み合わせて、マグマの成因や変遷を解明する。
  4. 以上の成果を基に蔵王地域の環境変化、火山の噴火・地盤災害や自然環境特性などについて検討する。
  5. 得られた研究成果は、シンポジウムで発表すると共にインターネットで公開する。また、ジオパークなどの地域活性化企画と連携して成果を地域に還元する。