1996年5月11日の朝日新聞に次のような記事が出た。短い記事なので全文引用しておこう。
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鳥海山の大噴火
紀元前466年だった
埋もれ木の年輪で特定
秋田、山形県境にそびえる鳥海山(2236メートル)が紀元前に大噴火したのは、縄文時代の終わりごろの466年と分かった、と10日、秋田県教育委員会が発表した。奈良国立文化財研究所埋蔵文化財センター発掘技術研究室の光谷拓実室長が山ろくに埋もれていた太い杉の木の年輪を測定して分かった。同県教委によると、「日本書紀」などの文献に記録される以前の噴火の年代が特定されたのは、国内の火山では初めてという。
同県教委文化課の説明では、木の年輪から年代を特定する年輪年代測定法で調べた。木の年輪幅が寒暖差など気候の変動の様子をとどめていることを利用し、紀元前の鳥海山大噴火で土石流などとともに山すそに流された杉の埋もれ木十数本の年輪幅に当てはめて分析した。
これまで、同じ杉の埋もれ木に含まれる放射性炭素の測定や地質調査などから、鳥海山は今から2600年前ごろか3000年前ごろに噴火したと推定されていたが、今回の年代特定はそれをほぼ裏付けることになった。
鳥海山の噴火史を研究している林信太郎・秋田大助教授(地学)の話では、これまでに年代が特定されていた国内最古の噴火は、「日本書紀」にある684年の伊豆島(伊豆諸島)という。林助教授は「鳥海山に限らず、これまで不明だった全国の他の古代の噴火の年代も、年輪を測定する方法で分かるのではないか」と期待を寄せている。
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年輪年代測定では、解像度1年、場合によっては半年で年代を議論できる場合があります。放射年代測定には必ず誤差がつきますから、年輪年代測定の年代精度は驚異的です。