地表に噴出した溶岩の場合には長くても百年ぐらいの間に地表付近の温度まで冷却されるが、地下深くに貫入する深成岩の場合には冷却には数百万年、数千万年という時間がかかる。このような場合には、温度が高い間はArは完全には鉱物結晶の中にとらえられずに、一部は結晶外に逃げることになる。温度が冷えて実質的にArが逃げなくなる温度を閉鎖温度と呼ぶが、閉鎖温度は鉱物が異なれば異なる。角閃石については500度程度、黒雲母については300度程度の値がよく用いられる。角閃石と黒雲母のK-Ar年代の違いから岩体の冷却速度を見積もることが出来る。
尚、閉鎖温度はRb-Sr系など、他の元素についても考えることが出来る。
Dodson (1973) は、閉鎖温度の問題をモデルを立てて数学的に扱っている。