年輪年代学


 樹木は年輪を持っていて、年輪は1年に一本づつ出来るから、年輪を数えれば樹木の年齢が分る。それでは、昔切った樹木の切り株が出て来た時、その樹木がいつからいつまで生きていたかという情報は得られるのだろうか。
 樹木はその樹の生育にとってよい条件の時には早く成長するので年輪の間隔が広くなる。条件が悪い時には間隔が狭くなる。そこで、ある地域のある種類(例えばヒノキ)の樹木の年輪の様子を時間を遡りながら知れべてゆくと、年輪の間隔が広かったり狭かったりするパターンが共通であることが分かった。こうして例えば過去1000年間(紀元1000年以降)の年輪のパターンが確立されたとする。(図のA)
次に、今から600年ほど前に作られた建築に使われていた木材から図のBのような年輪のパターンが得られたとする。これと図のAのパターンをつなぎ合わせることができるので、さらに古い時代(例えば紀元100年)まで年輪のパターを決めることができる。さらに、古い遺跡などからC、Dといった年輪が出てくれば、最終的には図の左に示した総合パターンを作ることができる。

 樹木を試料として14C年代を求めることができるので、年輪で求めた年代と比較することができる。このようにして14C年代私達が今使っている歴史年代に読み替えることが可能になった。
 なお、氷河の末端にある湖沼に堆積する氷縞粘土(堆積物粒子サイズが季節によって変わるので生じる年輪に似た年層を持つ粘土)などを用いて、さらに古い年代(4万年前程度)の14C年代を歴史年代に読み替えることが可能になって来ている。


年輪年代学入門 ---- 鳴門教育大学の米延仁志先生製作のページ
アリゾナ大学樹木年輪研究室のホームページ。年輪年代学発祥の地だそうです。
年輪の研究から火山噴火の時期を推定するという論文の紹介。


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