地磁気逆転の歴史


 陸上の溶岩の残留磁化と年代測定の結果、1960年代末には、450万年前までの地磁気逆転の歴史が明らかになった。 VineとMatthewsは海洋中央海嶺の左右にほぼ対称に広がる地磁気異常の縞模様を、この逆転史を用いて説明した。 しかし、450万年分の海洋地殻は海嶺のまわりのほんのわずかな部分に過ぎない。地磁気異常の縞模様はさらに遠くまで続いているのである。

 450万年分の地磁気異常の解析から、この期間海洋底はほぼ一定の速度で広がっていたことが分かった。 450万年よりもっと昔も同じ速度で拡大していたのなら、地磁気異常の縞模様が海嶺からどれだけ離れているかによって、その異常が作られた時期を推定することが出来る。
Heirtzler達は1968年に太平洋、大西洋で観測した長さ2000 km から 3000 km にもわたる地磁気異常の縞模様をもとに、過去8000万年間の地磁気逆転の歴史を明らかにした。その後得られた放射年代の情報、新たに解析された日本の東沖の縞模様のデータなどを加えて、現在では1億6000万年前までの歴史が明らかになっている。  


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