マグマオーシャンに覆われた地球


形成直後の太陽系は厚いガス雲の中にあったが、T−タウリ段階にあった太陽の強い太陽風放射により、このガス雲は間もなく吹き払われた。
地球が今の大きさに近付いたころには、周囲にガス雲はなかったと考えられる。
月程度の大きさの天体の衝突合体によって次第に成長して地球が完成してゆくのであるが、この衝突によって大量の熱が発生する。
衝突によるエネルギーは衝突速度の2乗と衝突物質の質量に比例するから、地球が成長し、重力が大きくなるにつれて衝突エネルギーは急激に増加する。
この結果、地球の表層近くは溶けてしまうと考えられれている。
衝突物質が水や炭酸ガスを豊富に含んでいれば厚い大気ができ、温室効果で地表までとけるであろう。
大気がなければ地表付近は固まっていてその下にマグマオーシャンが広がるだろう。
マグマオーシャンの底には溶けた物質の中から、鉄を中心とした密度の高い物質がたまり、重力作用で地球の中心に向かって落ちてゆく。
これによっても重力エネルギーが熱エネルギーに変換され、マグマオーシャンはさらに発達する。
マグマオーシャンの深さは2000kmを越し、厚い大気がある時は地表の温度は2000℃にもなったと考えられる。
地球の岩石の年代が40億年程度より古くならないのは、これ以前に陸ができてもすぐにまたマグマオーシャンの中に沈んでしまったからと考えられている。


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