マントルが溶融する時、マントル中のRbもSrも共に溶液に集まりやすいが、Rbの方がより集まりやすい。そのため、溶液のRb/Sr比はマントル物質より高くなり、この溶液からできる地殻もマントルより高いRb/Sr比を持つことになる。時間が経つにつれて87Rbは87Srに放射崩壊するので、87Sr/86Sr比は上昇するが、この上昇の仕方は、Rb/Sr比が高い地殻の方がマントルより大きい。地殻の岩石が川によって海に運び込まれるため、海水の87Sr/86Sr比は次第に高くなったと考えられる。
顕生代には海水の87Sr/86Sr比は変動をくり返している。87Sr/86Sr比が高くなるのは大陸から河川によって近く物質が運ばれたため、87Sr/86Sr比が低くなるのは、海底火山活動が活発におこり、マントル物質が海水に加えられたためといった説明がなされている。
最近の4000万年程は、海水の87Sr/86Sr比は時間とともに上昇を続けている。この期間に限れば、ある時の海水の87Sr/86Sr比が分かれば、その比を持っていた年代をグラフから読み取ることができる。