
隕石は宇宙空間を漂っている間は宇宙線の照射を受け、宇宙線生成核種が溜まってゆく。この中で放射性の核種は生成される一方で、放射崩壊によって減少してゆく。このため半減期の5倍ほどの時間が経つと、生成量と崩壊量がバランスする”放射平衡”の状態に達する。この状態では放射性核種の量は一定で変化しなくなる。
隕石が地球に落下すると宇宙線の照射を受けなくなるので、それまで溜まっていた放射性核種は崩壊によって減少する。地球に落ちる前に隕石の中に溜まっていた放射性核種の量は推定できるので、現在残っている量と比較することによって、落下後の年代が求められる。
落下年代を決めるのに用いられる放射性同位体は39Ar、53Mn、85Krなどである。
「宇宙空間を漂う隕石の中での放射性核種の時間変化と、隕石落下後の変化。」の数学的記述